my HONDA SM 600  レストア写真集
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BEFORE
AFTER
BODY & CHASSIS

BEFORE(左側)は、平成22年4月26日の様子で前日の25日に Y's さんとレストア契約を結んだので、S6 を渡すための準備を開始した時の姿です。このボディーカラーは新車から6年間使用した折の色で、当時に写した他のカラー写真とも整合するし、私の頭の中に残るボディーカラーとも同じでした。
AFTER(右側)は、平成23年11月20日のスズカ走行の後に、第一コーナー附近の駐車場で写したものです。写真ではかなりボディーカラーに差があるようですが、「想い出の写真集」の3枚目にあるのと同一の色調であることが分かります。思い出の方は、乗り始めて1年未満くらいの写真なので、左側写真はかなりの色焼けがあったのですね。
今回の塗装では、元色はレストア行程の中で、ボディーとシャーシーを分離した際に全く太陽光の受けていない箇所から採取して調合されています。なお、燃料タンクや、メーターパネル附近に残る元色も、今回の塗装色と極似しております。40年間の記憶としては写真左側としていましたので、今回の レストアでは改めて46年前にタイムスリップして S6 との出会いを新鮮な気分で思い出しています。

 
「シャーシーの色」

当時は多くの車にはシャーシーの色は黒塗りとなっていました。ホンダ S も黒塗りですが、ほんの一部の S に写真の様な色が塗られていたとのことです。我が S も2年毎の車体検査の時に黒塗りとされていたらしく、今回シャーシーとボディーを分離した際に元の色がわかりました。新車当時には自分で S の下にもぐりよくグリスアップをしていたのに、今ではこの色が全然記憶にはありませんでした。板金・塗装屋さんによって新車当時の色に塗ってくれました。
ENGINE & GEARBOX

BEFORE(左側)は、平成22年4月30日の様子で、埃と錆によりまして、全体が白っぽくなっています。プラグカバーとエアークリナーカバーは別保管で写っていませんが、右側写真のとおりです。
AFTER(右側)は、平成23年12月29日の様子で、主にエンジンブロックと4連キャブレターの目に見える箇所は錆落としをして使っていますが、クランクシャフト以外は、ほぼ新品またはそれ相当の部品で、組み立てています。ラジェターは塗装のみで使用しています。

エンジンブロック等の錆落としと矯正

シリンダーヘッドの写真ですが、最上段の左は、作業がヘッドの分解に入った所です。右は洗浄して錆落とし作業の様子です。
上段左右はエンジン部を分解した時であり、中段左右は私が錆落としと研磨を行った時であり、下段左右は内燃機関屋さんで全体の歪を修正したり、各面だし加工を完成してもらった時のものです。
それぞれ写真の角度で分かり難いですが、間違いなく my S6 のシリンダーヘッドでして、左の3枚はヘッドガスケットを介してアッパークランクケース(シリンダーブロック)に結合されます。右の3枚には、インレッドバルブ4本とエキゾーストバルブ4本の計8本と、インレットカムシャフトとエキゾーストカムシャフトが1本づつ計2本が組み込まれます。
下段の左写真に見られるように、インテークマニホールド面を含み、かなり正確かつ丁寧に仕上げられていることが分かります。

 
S6 をレストアするにあたりまして、何か自分でも作業に参加できる部分があれば良いとの思いと、少しでも Y's さんに手助けが出来ればと相談して、日頃から古い発動機の再生で行っている「錆落とし」作業を担当することにしました。ただし、エンジンブロック、ミッションと後輪駆動系で、いわゆる外の空気が触れる面だけで、組み立ててガスケットとかパッキンが合わされる面と、それ以上の内面は行いません。
さて、始めは後輪のチェーンケースから掛かりました。左側の写真で分かりますように、40年の歳月はアルミか陶器かさえ分からないほどになっています。これを例えば電動ドリルの先にブラシを付けてブィーンとやると、アルミ肌がピカッと光って飛んでしまい物になりません。例えて言うならば、一緒にお風呂に入れて、タオルで赤ちゃんの肌を洗うような積もりで磨くのです。チェーンケースは後で思えば一番きつい作業でした。つまり油に汚れる機会はすくなく、泥水は常に被っています。結局チェーンケースの4枚を右側の状態にするのに約1ヶ月程がかかりました。同じアルミでも材質とか、表面がちがうのかデフケースは3〜4日で磨けました。
METER

コントロールパネルの清掃や、油差しは自分でやることになりました。これまたメーター関係専門の修理屋さんも存在されていますが、自分で出来る範囲は積極的に手を出すことにしました。
ただし、この段で大きく二つの壁がありました。それはメーターが不動であるか、あるいは正確な値を示さない場合です。後一つは、面の塗り替えはもとより、面に触れることも出来ないということです。一旦例え柔らかい布などを用いたとしても、綺麗になるどころか、塗装が荒れたり、剥がれ落ちることになりかねないというものらしい。
行った作業としては、メーターの前面ガラスは経年で透明度も悪くなっていましたので、ガラス屋さんに切ってもらいました。最初に無反射のガラスで注文しましたが、組み込んで見ると、かえって見る角度によりましては透明度に問題があり再度普通の透明ガラスで作ってもらいました。
軸受け部分には、ガソリンで洗いマシン油を差しました。これは知人の時計職人さんに知恵をかりました。
スピードメーターの TRIP の積算カウンターが固着気味で極少量の油で洗い、何とか復帰しました。上記写真の通り、8キロメートルほど作業でメーターをあげました。つまり昭和46年の廃車時は、60,491kmを指していました。
スピードメーターとタコメーターは、組み立てた後に、 Y's さんの測定器で計測の結果、まずまずの値となりました。スピードメーターは後の陸事の検査でも問題ありませんでした。
しかし、アンメーターと水温計はセーフでしたが、燃料計はガソリンタンク内が錆び付いてセンサーが全く使える状態ではなく、間に合わせセンサーとメーターが合わずに、 F か E かの指示になっています。

スピード、水温、アンメーター・燃料の3個は、裏側にあるネジで簡単にメーターケースから中身を取り出したり、ガラスを外せますが、写真の通り、タコメーターだけは簡単にははずれません。写真左側のように、ドライバーの先などを使って「かしめ」てある部分を丁寧に起こしながら外します。中身の手入れをした後には又、逆の作業で組み立てるのですから、ここは落ち着いて作業を行う必要があります。
右は、枠と元のガラスです。
左は水温計、右は上側アンメーターで下側は燃料計です。この段で燃料計に電圧を加えて抵抗を変化させますと、一応正常値らしい指針をしていましたが、車載してみると燃料タンクのセンターに不具合がありそうで、F から E へと急変します。
ET CETERA
素材のことはよく分りませんが、いわゆるプラスチック製の、バッテリーアッパーカバーも作られて50年間も経てば、そろそろ耐用に限界が来ます。レストアの後にも2年が過ぎようとしていますが、この間にレプリカを作る方法をプラスチックの専門家を初めいろいろと聞いてみましたが妙案もなく現在に至っています。写真ではよく見えませんが、細かいひび割れが多く目立つようになりました。
そこで完全に壊れてしまう前に S6 から外して保管することにしました。写真の黒く写っている部分はステー押さえゴムが溶けて付着したものでキズではありません。     平成25年10月15日
写真左は、当時のパーツリストからですが、番号6が「バッテリーアッパーカバー」として載っています。ちなみに部品価格は 250円となっています。この部品はあったことは知っているが、現物を見たことがないというマニアの方が大勢います。
写真右は、純正部品のバッテリー押さえですが、予備に1本ありましたので、ターミナルに近接する部分を加工して絶縁材で補完しています。
なお、S800 ではプラスチック製のバッテリーアッパーカバーは使われずに、バッテリーの上部を四角に囲んだ鉄製のステーが使われています。
 
  
 
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