石 発 番 外 発 動 機  
ヤンマー NT85K  ディーゼル ヤンマ− NS40C ディーゼル ヤンマー F5 ディーゼル
サト−式 焼玉発動機 ヤンマー シルバー 55 (FA55)ディーゼル ヤンマー K2 ディーゼル
     




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ヤンマー NT85K  ・・・  ディーゼル発動機
  
                                     

【 ディーゼル発動機 】 形式NT85K・・重量129kg 常用出力/回転速度 5,5馬力/1700回転から6,5馬力/1800回転 最大出力 8馬力/1800回転 寸法(縦×横×高さ) 縦890mm・横530mm・高さ600mm動輪の直径400mm動輪の厚み53mm

従弟の家で30年程前まで農業用に使われていた物です。85Kは農業用としてはかなりの大型で、水上げのように半固定として使うには適していますが、脱穀など田に持ち運ぶには、129kgはすこしばかり大きすぎるかに思われます。部品の欠品は、スタ−チングハンドルとバルブカヴア−ぐらいだとおもいます。
クランクはスム−スに廻り、圧縮も大丈夫です。一通りのディ−ゼル発動機の勉強と最小限の整備をしてから、始動テストを行うつもりです。 H18.08.20

ディ−ゼルを実際に整備をしたことがないので、何から手をつけたらいいのか分からずに途方にくれていましたところ、「石油発動機」さんが ヤンマ−F5 の資料を提供してくれました。F5 は NT が進化したモデルで取り扱いはほぼ同じといえるようです。これには大変助かりました。
当初、クランクを回しても圧縮はあるものの燃料の廻っている気配が全くありませんでした。 まず、燃料タンクの洗浄をしました。長年入っていた燃料はコ−ルタ−ル状態でタンクの底にへばりついていました。新しい軽油で洗い、続いて燃料関係のパイプを分解して中を洗浄しました。噴射ポンプは分解が難しいので、ともかく目で見える箇所のみ洗浄しました。 燃料噴射弁は分解して洗浄しました。
つぎは資料に沿って「空気ぬき」を実施しました。まるで自動車のブレ−キの空気ぬきと同じ要領ですね。噴射ポンプ → 高圧パイプの順に行い、プライミングハンドルで汲んだり、クランクを回してみますと、「キュン、キュン」と、あのディ−ゼル独特の音が聞こえてきました。
続いてバルブクリアランスの調整ですが、ロッカ−ア−ムあたりにかなりの横方向のガタがあります。いずれ新品と取り替える必要があるかも知れませんが、とりあえずの調整となりました。
ヤンマ−純正の潤滑オイルと交換しました。ホッパ−内の錆びも洗い流して、外観上の整備を一先ず完了として、始動をしてみました。ディーゼル特有の黒煙を上げて とりあえず、元気よく蘇ってパンパンと回りました。
レギュレータハンドルではかなりの高速回転から、いきなり停止となるため、ガバナーの調整を繰り返して幾分かスロ−回転するようになりましたが、まだまだ速いと思います。       まぁ-これからです。 H18.09.03

ヤンマ− NS40C ・・・ ディーゼル発動機
                                     
元同僚の T 氏から、今は使っていない古い発動機があるとのことで、行って見ると小川の堤防に敷物で覆い被さり置かれていました。ワクワクしながらのご対面、 NS40C でした。水揚げ専門に使用されていた様子で、ポンプ付きで有難く頂戴してまいりました。
持ち帰って多少の点検や、オイル、冷却水を入れ換えて始動を試しみました。10回ぐらいクランクしましたがかからないので、特効薬ガソリン数滴、これで一発始動となりました。あとは低速から、最高速まで安定して廻っています。機体が小さく、とても可愛い感じのする発動機です。修理箇所はクランクハンドルケ−ス側のオイル漏れが少しある程度なので、せめて綺麗に磨きあげてみようかと思っています。     平成18年11月4日
   
ヤンマー F5  ・・・  ディーゼル発動機
                                     
5馬力の発動機があるとの連絡がありました。待つこと3時間ぐらいで我が家に到着しました。 YANMAR F5 でした。
ちゃんとした納屋に収められて長年にわたって使うことなく保管されていたとのことで、かなり状態は良好です。圧縮もよく、燃料噴射のキュンキュンも元気です。早速試運転してみました。
2度目のクランクで始動、暫くの暖気でスロ−も良好です。F5 は石油発動機さんから NT85K の整備の際に頂いた「取扱書」があり、大変嬉しいコレクションの一品となりました。    平成19年3月18日
サト−式軽油発動機 ・・・ 焼玉発動機
 
島根県八束郡の轄イ藤商会で昭和8年に製造された、炭火焼玉発動機です。
SATO'S SEMI-DIESEL ENGINE とプレ−トに書かれています。いわゆるディ−ゼルエンジンを除く内燃機関のほとんどが電気着火方式ですが、古く炭火により鋳鉄製の玉を焼いてプラグの役割をさせていた焼玉発動機が農業用としてもあったのです。焼玉機関はポンポン船といわれる船のエンジンがよく知られていて、昭和40年頃まで現役として働いていた生きの長かったものです。それから現在もあるのが模型の飛行機やヘリコプタ−に使われているグロ−エンジンも焼玉の類です。これは電気でニクロム線を熱しています。手に入れたばかりで発動の仕方を初めとしてメンテナンスも全くの知識がないため、これから勉強というところです。  平成19年6月14日

6月の入手以来、ガバナーのステーを作動し易いようにしたり、頭で炭を熾す「火袋」の仮作成したりしましたが、根本的な障害として、クランクの回転重だけは解決しないままに阿蘇の運転会で調整してもらうことにしていました。この間に何回か掛けようとトライしましたが発動に至りませんでした。
そして、9月23日に阿蘇で村上外科院長の診断で始まり多くの方々の力をかりまして、発動に成功しました。午後から空気吸入弁の部品交換やガバナーの調整を繰り返して、少しは安定するようになりました。しかし、時々起こる大きな振動に悩まされましたが、この件は解決しないままです。加えてベースパッキンの問題が露見しました。諸先達の意見も一致してベースパッキンと軸メタルの関係が最も2サイクルエンジンにはシビアであることと意見の一致するところとなりました。
二日目の午後も何とか1時間程、回すことができましたが満身傷だらけの状態でした。しかし、発動したことで次の調整課題が何点か明らかになったので、一つずつ挑戦していきたいと思っています。     平成19年10月12日


ヤンマー シルバー 55 (FA55) ・・・  ディーゼル発動機
ヤンマーシルバー55 FA55 総行程容積 0.382 g  最大 6PS 2200回転 とある。
瀬戸内海のしまなみ、大三島の出身です。果樹園の水汲や動噴で働いていました。
大先輩のお世話で一泊旅行気分で積み込みに行ってきました。
現状としては、動輪がビクッとも動きません。ディーゼル整備の教材として挑戦します。   平成19年6月23日   

 

A B C
D E F

A この発動機が最後に止まったのは、排気行程の中間地点らしい。排気バルブをアームが押したままの状態で開いていた。そして排気管から雨水が浸透したらしくて、ホッパーには冷却水が多く残っていて、またヘッドガスケットには漏水痕は見当たらなかった。果樹園から持ち帰って約4ヶ月の間に水は徐々に蒸発して、ご覧のように錆びついた模様。クランク室にはここから浸透した水が少し入り込んでいました。
 それにしても、冷却水の通り道が土砂で詰まった状態、これでは熱の発散がシリンダーの上下では異なり良くありません、当然ヘッドも同じく下半分には土砂が詰まっていました。
 以上の事から稼動中にヘッドガスケットの吹き抜けや、シリンダー又はホッパーの亀裂など重大な故障はないものと思料されますので、分解整備を進めることにしました。

B ピストンは半分ぐらいまで錆が廻っていました。コンロッドやクランクは錆びることもなく綺麗な状態で、分解・洗浄だけで OK です。

C 結局シリンダーの錆びはサンドペーパー仕上げで済ませました。A で見る様にかなり深い錆びもありまして、圧縮が命のディーゼルには少しは心配ですが、一先ず組み上げることにしました。

D やはりバルブシートも下半分に気になる深い錆びがありましたが、丁寧に時間をかけてバルブの磨り合わせをしました。

E 燃料噴射弁のノズルバルブ(ニードルバルブ)の先端が気になるところです。電気着火のプラグ先端が覗いている位置、つまり噴射口のあたりも結構錆が廻っていて、分解するまで心配な箇所でした。ここの場合は不都合があれば、ノズルボディとともに交換の必要があります。洗滌と研磨で写真のように仕上げて見ました。

F 燃料噴射弁を前後を逆に取り付けて噴射テストです。一応細かい霧状で円錐形にビリッビリッと噴射しました。

ディーゼルをここまで分解したのは始めてなので不安が一杯ですが、難しい燃料噴射ポンプは幸い綺麗な軽油で満たされた状態であったので分解することなくすみました。
朝から晩まで7日間の作業となりました。計測器も何もないので数値的なデーターはありませんが、クランク周りとシリンダーヘッドの組み付けには、自分なりに石油発動機の130パーセントぐらいのトルクで締め付けました。上記動画のごとく快調に回っています。       平成19年10月28日

ヤンマー K2 ・・・ ディーゼル発動機  軸馬力 2〜3 一分間回転数 1000〜1300
                                                                                                
「K2型」は、昭和26年に S 及び H 型を進化させて、世界最小の小型ディーゼルとして世に送り出された。後に、N 、T 型を経て NT 型に至るまでの間は K 型が多く発売されたらしいが、当初の「K2型」は、動輪がスポークであったとのことで、今回入手した写真の K2型は、K シリーズの終盤に再登場され昭和31年ころまでに発売されたものかと考えます。
K1 もしくは K2 が一台欲しいと思っていましたので、この K2 でまたディーゼル発動機の勉強をしたいと思います。とは言うものの、あまり難しい問題が無いことを祈るところです。

AB

CD

ノズルバルブ(ニードルバルブ)の分解掃除・・・今まで手掛けてきた F シリーズとノズルボディの型状は同じか、又は類似していますが、ノズルボディが収まる取付部品が異なっていますので、示しておきます。

A
これが、ノズル取付ナットで、写真の左側が燃焼室の方向です。ノズルボディーを抜くには、中央に覗いているノズルバルブの先端を傷つけないように、用心して、左側から右方向に軽く叩き出します。

B
ノズルボディ(ニードルバルブケース)を上から見た写真です。これは、FA55 の写真 E と同じ型とのことです。

C
ノズルバルブを引き出した写真です。錆びて黒くなっていますが、先端は焼けがないようですので、洗滌してノズルボディに滑らかに入るようにしました。

D
燃料噴射弁の各部品で、洗滌が完了したところです。



平成28年4月18日

かねてから、ベルトプ−リ−側の動輪がかなりの歪みがあり、回しても落ち着かずに踊りを止められなかった。そのため、ある程度以上の回転を上げて運転しなければなりませんでした。

そこで部品取り K2 を探していましたが、この度有田市の 松〇 さんが無償で譲ってくれましたので、右上の写真のとおり、交換をいたしました。(画像をクリックして Youtube で動画を見てください。)

今回は、動輪の交換に加えて噴射ノズルとノズルボディ−(E)を新品に交換し、加えて和歌山市の 石〇 さんにガバナ−連結用のスプリングを製作していただき、それぞれ組み込みをしました。

正確な数字は分かりませんが、ディ−ゼルエンジンとしての圧縮が不足している感じがしますが、とにかくかなりの低速運転ができるようになりました。


E

 
   

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