ちょっと小話コーナーShort Story
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第422話 一年の計は 第423話 塩辛を食おうとて 第424話 梅一輪
第425話 一か八か

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 第425話 一か八か

平成30年 2 月 13


「一か八か」 の由来は賭博の「丁と半」 からであり、一と八とは、丁の字の上の一部分と、半の字の上のハを取ったものとされています。つまり、1 か 8 ではなくて、あくまでも「丁と半」であるらしい。

また、一と八のどちらが良くてどちらが悪いということではない。真っ先の一が良いのか、昔から末広がりの八は縁起のよい数字とされていますが、一と八のどちらがよいのかは軍配の上げようのない問題であります。

それにしても仮に今、一か三か とか、二か九か と言ってみても人生の岐路を決める思案時の掛け声としては、いささか力の入らない口調で、大いに一か八かは、格好の良い響きであることは確かですね。なんであれ、数字の 1 と 8 として多くはイメ−ジされているのではないかと思います。

他にも数字を用いた諺として、四の五とうるさい、三五の十八 二九の十六 等がありますが、やはり 「一か八か」 は有名です。

さて、一か八かやってみる、という言葉はあまり小学生の年齢では聞かれないかと思いますが、大人の世界では特に賭け事を生業とされている方々以外の極普通の皆さんにも気軽に口から発しておられる様に思います。

そう大層なことでなかっても、掛け声として 「一か八か」 やってみるか・・、と言う具合に使っておられます。この諺の不思議な事は、例えば下駄を放り投げる場合は、表は南に行く裏は北に行くとか、物事の分岐の選択する時に占います。しかし、「一か八か」 は、一なら西に行く八なら東に行くといような条件が無いのに、あたかも一にするのか二にするかのような言葉とされています。

もともと、丁か半かと厳しい丁半博打から発せられた 「一か八か」 かも、平和な世界で物事の岐路決断に背中を押す、優しい大役を果たしているのです。


 第424話 梅一輪

平成30年 2 月 1


梅一輪一輪ずつの暖かさ は、ことわざではありませんが、早春に聞かれる言葉です。

梅のつぼみが一輪ほころび、また一輪ほころび、それにつれて少しずつ暖かくなって行き、日ごとに春めいてくることを詠んだ俳句であり、暖かい春を待ちわびる気持ちがよく表れています。

春になれば学校に行けると喜んだ、遠い遠い昔の思い出がこの時期には懐かしくよみがえります。2月のことか、あるいは3月になってからのことかは定かではありませんが、いわゆる就学通知が着きました。母親はそれを私に見せて「学校に来なさいというてきたでぇ」と教えてくれました。
その通知に書かれた文字は全く読むことが出来ずに、ただほんのりと喜びだけを感じた事だけはいまでも記憶に残ります。

当時と変わることのない場所に今も住まいするわけですが、その通知が来た日も雨垂れ鉢には氷が張っていましてそれを割って遊んでいました。家には梅の木もありましたが、花が一輪咲いたなんて記憶はありません。ただし霜焼けしてグロ−ブみたいな手でよく遊んだものでした。

私も後数年すれば、グロ−ブみたいな自分の手を見つめた時から、 70 年が過ぎようとしています。子供の頃には梅一輪が、春からの人生の広がりに目を向けさせていたのが、現在では、梅一輪が終活の手を抜くことのないようにと、急き立てるようになりました。

終活もこれまた、言うは易し行い難しでありまして、以前にはダイエットは明日からとダラダラしたのと同じく、成果の上がらない日々を過ごしています。

しかし、 梅一輪一輪ずつの暖かさ は一歩づつ確実にプログラムの実行をしています。また今年も梅開花のニュ−スを聞きながら、ケセラセラか・・・。


 第423話 塩辛を食おうとて

平成30年 1 月 15


塩辛を食おうとて水を飲む

これは、塩辛を食べたら喉が渇くだろうと用心して、食べる前から水を飲んでおくことを言います。

しかしこれは、手回しがよすぎて、ものごとの順序があべこべになったり、かえってものの役に立たなくなつたりで、間が抜けていることの例えとされています。確かに笑える事象に対する言葉であるかと思います。

これには、転ばぬ先の杖とか暮れぬ先の提灯のように、前もって準備することは美徳とされながらにも、塩辛を食おうとて水を飲めば、なぜ笑われるのでしょうか。事前に水を飲んでも塩辛を食べて喉が渇く事には何の効果も無いことは分かりますが、精神的には頷けます。

現在の世では塩辛を食おうとて水を飲むに似た最たるものとして、生命や損害等を金銭で償う保険制度が大手を振ってまかり通っています。 塩辛を食おうとて水を飲むのは保険であり、水を汲んで貯めておくのが年金となるのではないでしょうか。
そう考えてみれば、各種の保険制度に金銭を託しているのは、塩辛水と同じで、人様から笑われる事をしているのです。

歳と共に、過ぎた過去の失敗をくよくよ思うことと、先へのあれこれと案ずることだけは我が頭の中の錆び付いた思考回路に鞭をあてながら試行錯誤をしています。

今回のお題にしても、じっと読めばよくできた諺であると思います。たまたま塩辛を食する前の水を飲むことが笑われているだけであり、実際にはこれに似た行為は色々と日常的に行われているかと思います。

それと最近のアスリ−ト達のインタビュ−でよく耳にするのが、「試合に備えて準備しています。」ですが、スポ−ツ選手の皆さんの場合は、「トレ−ニングを積んでいます。」とか「イメ−ジ作りをしています。」とかいう具合に言うべきではないでしょうか。近年はその言葉遣いで「・・・準備しています。」という発言は、私としましては大変耳障りな言葉使いであるように思えるのです。準備とは、例えば「スパイクを名職人に誂えて準備している。」という具合に、ある事をするのに必要な物を前もって整えることではないでしょうか。

いずれにいたしましても、私も後期高齢者を間近に控えて、塩辛を食おうとて水を飲むぐらいの用意周到で丁度いいくらいではないだろうかと思案の毎日です。


 第422話 一年の計は

平成30年 1 月 1


---------新年 あけまして おめでとうございます-----------
-----本年も、「小話コーナー」をよろしくお願いいたします------


一年の計は元旦にあり

一年の計画は年の初めに立てておくのがよく、この一年には「歳月人を待たず」 を座右の銘として頑張ってみようとか、年の初めに計画や心の中での準備を整えて、それを実行せよということであります。

この諺は 「一日の計は朝にあり一年の計は元旦にあり」 とも言われていて、人の行動でとりわけ初動の大切さをうたっています。

一年の計とちょっと懸け離れたお話となりますが、私がまだ学校にあがる前のことですが祖父から大晦日にはいつも、明日は正月やから正月にはこけたり、泣いたりしたら一年中に渡ってそれが続くから、気を引き締めて、賢く正月を過ごすのだぞと口やかましく言いつけられました。この正月とは元日の1日のことであるが、それはそれは緊張して1日を過ごし、何事もなく夜を迎えて寝床に潜り込む時の安堵感は今も忘れることがありません。

その子供の頃の精神が今も身に沁みついているかのように自分では思っています。74歳で迎えた今年の正月も在宅ですが、高校生の時にただ一度だけ正月の朝からアルバイトに出掛けたことがありました。このようにじっと元日の1日を保身に努めるのは、羊年まれそのものの性格かと自分でも思っております。

この様に 一年の計は元旦にありは、一年の最初にしたこと、一年の最初に起きたことがその一年に影響するという意味にとらえている人も、多くおられます。

さて、今年こそは思って計画を立てては見たものの次に来る諺は「三日坊主」であります。これを防ぐには、誰かに宣言するという手があります。口に出して言ったからには、そうは簡単に止めることができません。

しかし、いずれにしても長続きをするのは言うほどやさしいことではありません。そこで私は大それた計ではなく、誰にでも出来る簡単な事を今年はやるつもりです。それは人生の終着駅がはつきりとピントが合って見えてきた今、日々の時間を無駄にしない為に取り敢えず、 朝飯を食ってから新聞を読み、それからやっと今日は何しようかではなくて、夜寝床に付いたら明日は何のために起きるのかを決めることにしました。そうすれば寒い朝も、少々酒が残って頭の重い朝も、起きやすいのではないだろうかと思います。

平成30年の元旦を迎えまして思いますに、何気なく平成と慣れ親しんだ元号も残すところは、この1年と4ケ月のはずとなりました。 平成も我が人生も眼鏡が無くても見える、終着駅に向かう限られた時間を無駄にすることなく、過ごしたいと思っています。


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