「ちょっと 早いかなぁ」 「まぁ ちょっとぐらい咲いてるやろう」 「ほな ちょっと見に行こか」 「ちょっと 待ってや茣蓙を持ってくるわ」 「ちょっと 先に行きかけるでぇ」 「ちょっと 権兵衛も誘ってみまひょか」 「酒は ちょっと 多いめに買うか」 ・・・・・ ちょっと を 用いて桜見物に出かける くだり をちょっと想像してみました。
このように日本語には、どうにでも解釈のできる便利な言葉がいろいろと用意されていますね。「儲かりまっか ?」 「まぁ ぼちぼちだんなぁ」 と言う具合に古くから大阪人の会話には、本当のところどうなんか全く分からない、人を煙に巻くような会話が多様されています。
そんな中でも、ちょっと は、 誰にでも慣れ親しんでいて多く使われる非常に便利な言葉です。そして、肯定文にも否定文にも使われます。例えば、否定を補強する場合に、「少々のことでは そう簡単には ちょっとできない」 の様に。肯定を補強する場合に、「ホークスの日本一は、ちょっと嬉しいなぁ」 の様に。
他に、「 ちょっと来いに油断するな」というのもあります。 会社の上司から「ちょっと来い」と言われて、何の気もなく行くと、たいていはちょっとしたことではない、大目玉をくらう事がよくあるものです。まして警察から「ちょっと来い」と言われたら大変なことになっている事でしょう。最も最近の警察は言葉は優しく「ちょっと来い」なんて明治時代の警察の様には言わないですね。
また、ちょっと嘗 (な) めたが身の詰まり というのもあります。 ちょっとやってみたばかりにどうにもならない窮地におちこむ結果になってしまったということで、深入りする気はなかったのだが、ちょっとくらいならと油断してやったのがもとで、抜き差しできない底なし沼に嵌ったり、誘惑に負けて一身上の大問題にまで発展することを言います。特に最近は、この手には十分に気をつけなければなりません。
「ちょっと、何処に行くのですか ?」 「ちょっと、そこまで」 「一時間ちょっとで終わる」 「ちょつと金がある」 「ほんのついでに ちょっと寄ってみる」 「ちょっと、あなた」・・・・・ちょっととは、なんでしょうね。
双子コンビのタレントさんが、「ちょっと ちょっと」 とギャグにしているがありますね,「ちょっと」 だけでも、喰っていけるのだから、ちょっと有難い。